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トヨタ・ヴォクシーS-Z(FF/CVT)【試乗記】


日本型ミニバンの到達点

トヨタが誇る箱型ミニバンの人気車種「ヴォクシー」がフルモデルチェンジ。車内空間の快適性に、シートアレンジの機能性、そして予防安全・運転支援システムの充実度と、各方面で進化を遂げた新型は、今日におけるミニバンの完成形とも表せるクルマに仕上がっていた。

2つの弱点を克服

SUVがトレンドからメインストリームになって久しい。数が増えるにつれてバリエーションが広がってきた。本格オフローダーもあれば、悪路を想定していない完全都会派のモデルもある。最近増えているのが、3列シートを持つSUVだ。7人ないし8人が乗車することができ、ファミリーカーとしても使える。乗ってみると、各所に工夫があってなかなか使い勝手がいい。これはミニバンもうかうかしていられないぞと思っていたが、どうやら考え違いだったようだ。

新型の4代目トヨタ・ヴォクシーは想像を超える仕上がりで、盤石な存在であることを見せつけた。トヨタの「ノア」とヴォクシーは、“ノアヴォク”と通称されるベストセラーである。いわゆる5ナンバーミニバンというジャンルのなかで、絶対王者として君臨してきた。新型は5ナンバーサイズを超えてしまったが、コンセプトは変わらない。先代で追加された「エスクァイア」がラインナップから落とされ、2001年のデビュー時と同じ兄弟車2モデル体制に戻った。

従来のモデルには、わかりやすい弱点があった。先進安全装備のバージョンが古く、アダプティブクルーズコントロール(ACC)が使えなかったこと。そしてもうひとつは、3列目シートの使い勝手が悪かったことである。大きな問題点のように思われるが、それでも好調な販売を維持していたということは、その他の点で相当なアドバンテージがあったということなのだろう。新型ではこの2つの弱点を完全に克服している。ライバルは戦々恐々としているに違いない。

ヴォクシーにはガソリンエンジン車とハイブリッド車があり、FFと4WD、さらに7人乗りと8人乗りが用意されている。試乗したのは2リッターガソリンエンジンを搭載する7人乗りのFFモデル。装備の充実した「S-Z」グレードである。...

提供元:webCG

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