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ホンダCB1100EXファイナルエディション(6MT)【試乗記】


せめてエンジンだけでも

古式ゆかしき空冷4気筒エンジンを搭載したホンダの「CB1100」。時代の変化により、このほど10余年の歴史に幕を下ろしたクラシックなネイキッドモデルは、今乗るとどんな景色が見えるのだろうか? 見た目も走りもノスタルジックな一台に試乗した。

ノスタルジーに刺さる確信犯

「今、まっさらの空冷4気筒が手に入る」

これは、オートバイに疎いというより生来のクルマ好きにすれば、信じ難い話に聞こえるかもしれない。なにしろ四輪業界では、内燃機関=エンジンについて触れること自体が禁忌になりつつある。そしてまた、北欧あたりに住む人々からは「まだエンジン車を買うの?」という声が聞こえてくるとかこないとか。

そんなふうにして、いや応なくエンジン自体もそれに関する話題も消えかかっている現時点で、空冷エンジンを語れるというのは、天使が与えてくれた最後の幸福といえるかもしれない。

ある記述によれば、空冷インラインフォー(直列4気筒)を搭載して1969年に登場した「CB750フォア」の、直系の“継承車”にあたるのがCB1100らしい。2010年に発売されたこのモデルは、実質1140ccもの排気量を有しながら、「“鷹揚(おうよう)”ゆったり乗る・見せる・魅せられる」(当時のプレスリリースより)をコンセプトに、スリルやエキセントリックを川向こうに放り投げた、いわばノスタルジーに刺さることを確信犯的に狙っていた。

その後、何度かの仕様変更を経て、2014年に「2本出しマフラーやワイヤースポークホイールの採用などで、トラディショナルイメージを深めた」という「CB1100EX」を、2017年に「17インチホイールを採用するなど、より軽快感のあるスポーティーな乗り味を実現した」という「CB1100RS」を、それぞれ派生モデルとして追加。今回試乗にあずかったのは、より郷愁感を高めたCB1100EXの、「ファイナルエディション」である。...

提供元:webCG

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