あくまでもナチュラル
「トヨタbZ4X」に続いて、そのレクサス版ともいえる「RZ」が早くもデビュー。レクサスとしては初めての電気自動車専用モデルだ。完成度はまだまだとのことながら、テストコースで乗ったプロトタイプの仕上がりをリポートする。
航続可能距離は450kmを想定
2021年末、2035年までに販売車両の100%をBEV化するという野心的な目標を掲げたレクサスにとって、このRZは言うまでもなく重要なスタート地点に立つ一台となる。BEVとしてはその前に「UX300e」があったとはいえ、あちらはガソリン車の居抜き的な一面も否めなかった。が、RZはBEV専用プラットフォームである「e-TNGA」を採用した言い訳のないBEV車両だ。これまで電動化で先駆けたブランドゆえのノウハウがどのくらい生かされているのか。どこまで本気でBEVに対峙(たいじ)しようとしているのか。いろいろな思惑を探られる、当然ながらそんな立ち位置にある。
RZのパワートレインは、前軸に最高出力150kW(204PS)の、後軸に同80kW(109PS)の2つのモーターを搭載する4WDのみの設定となる。同じアーキテクチャーを用いる「トヨタbZ4X」&「スバル・ソルテラ」の4WDモデルが前後に80kWのモーターを積むのに対して、フロントにFWDモデル用のモーターを用いて差別化を計ったのがRZのプレミアムという見方もできるだろう。ちなみに搭載されるバッテリー容量は71.4kWhと、e-TNGA採用車両間で違いはない。サプライヤーも同じくトヨタとパナソニックの合弁会社となるプライムプラネットエナジーソリューションズだ。一充電走行距離はWLTCモードで450kmを想定しており、インバーターのスイッチング素子にはSiCを採用。低損失を実現するなど車体側の効率向上技術も織り込んでいる。ちなみに空気抵抗係数のCd値は0.26程度に抑えられているという。...