新時代のハイブリッド
「ホンダ・シビック」に間もなくハイブリッドモデル「e:HEV」が追加される。将来的にエンジン搭載車をやめると宣言したうえで2リッター直噴エンジンを新規開発したというのだから、その力の入りようが伝わってくるというものだ。プロトタイプモデルの仕上がりをリポートする。
ゴルフよりも年長のシビック
今年(2022年)、シビックは登場から50年の節目を迎える。誕生日は7月12日。なんか身に覚えのある日柄だなぁと思ったら、うちのおふくろの誕生日が同じ日だった。どうでもいい話ですみません……。
同じ名前で半世紀。クルマの世界では、ありそうでなかなかない話だ。「トヨタ・カローラ」の6つ年下にして、「フォルクスワーゲン・ゴルフ」の2つ年上と聞けば、クルマの歴史が浅いホンダにとっての、その重さがうかがい知れる。
現在のシビックの主力市場はアメリカだ。販売上位にトラックやSUVがひしめくなか、かの地ではパッセンジャーカーとくくられる普通の車型カテゴリーでは「トヨタ・カムリ」と並んでベスト10内に食い込んでいる。その数、年間30万台をうかがうあたり。ホンダにとっては「CR-V」と並ぶ大黒柱となっている。
再ブレイクのきっかけとなったのは先代モデルだ。日本では名前から抱く印象に対して、サイズや価格の面で賛否が渦巻いた覚えがあるが、ビジネス的には功労者だったということだろう。
その大当たりに気をよくして、現行型は市場要請を受けて大きくなっても不思議ではなかったが、ホイールベースを延長しながらサイズはほとんど変わりなく収まっている。聞けば拡幅の検討もあったというが、日本の駐車環境的に使い勝手の分水嶺(れい)となる1800mmは堅守しようということになったという。
その現行シビック、日本では当初の予定を若干下回るあたりで販売が推移しているようだ。立ち上がり時は最も多い顧客層が20歳代という若さ、そして販売の3分の1がMTモデルという意外さが驚きとして伝えられた。が、秘めたるスポーティネスを知れば、さもありなんという気にもなる。...