荒野のラグジュアリーカー
このほどフルモデルチェンジしたレクサスの最上級SUV「LX」。4代目となる新型は、先代からどのような進化を遂げたのか? “ランクルゆずり”の圧倒的パフォーマンスと、レクサスならではの世界観を持つフルサイズSUVの実力を、オンとオフの双方で確かめた。
過去のモデルとは要求値が違う
レクサスのラインナップにおいてLXは、単にSUVの頂点という意味合いではくくれない孤高の存在でもあるようにうかがえる。悪路走破性能はもとより、ロバストネスにまつわる目標も一線を画して……というより、ケタ違いではないだろうか。
同じような位置づけのクルマがよそにないわけではない。が、それらは車台をモノコック化したりサスペンションを四輪独立懸架としたり、市場の要望に合わせて内容を更新してきた。一方、LXの根っこは微動だにしていない。約1年と短期間販売された初代を除けば、一貫して前がダブルウイッシュボーン式の独立、後ろがリジッドアクスルというサス形式を踏襲し続けている。そして車台は言うまでもなくラダーフレームだ。
しかしながら、初代や2代目の登場時とこの4代目とでは、LXの認知度、販売地域や台数、そしてブランドのロイヤルティーが大きく異なっている。新型はこれらの期待値を超えるための好機として、ベースとなる300系「トヨタ・ランドクルーザー」がフレームレベルで完全刷新された際に、LXありきの前提で当初からレクサス側の要求値を織り込んで、それを設計したという。100系をベースとしていた2代目の際にはまだ新参のLXに口を挟むことはかなわず、その大幅改良版である200系をベースとしていた先代でも届かなかった、そういう域に手を加えることができたわけだ。
その一端は、先にクローズドコースで行われた取材会でも実感することができた。ともあれ運動性能のレベルが全然違うと。その手応えを、いよいよ路上で確認する機会がやってきた。新型LXの国内向けラインナップはベースグレードと、後席の特に左側の居住性を徹底的に追求した“エグゼクティブ”、そして悪路走破性を強く意識した“オフロード”の3つで構成される。うち、“オフロード”は現状日本仕様のみに設定されるグレードだ。...