熟成の感あり
ボルボのエントリーSUV「XC40」に新設定された、48Vマイルドハイブリッド搭載モデル「B3」に試乗。2リッター直4ターボに、高効率をうたうボルボ内製の新型7段DCTを組み合わせた電動パワートレインの仕上がりやいかに。
パワートレインの設定をリニューアル
電動化に前のめりとなっている自動車メーカーが多い欧州でも、とくに急進的な戦略をかかげているのがボルボだ。わが日本市場でも“全車電動化”をすでに達成しており、グローバルラインナップのすべてをピュアな電気自動車(BEV)にする期限も2030年と公言している。あとたった8年である。これは伝統的な欧州車ブランドのなかでも、2025年に全車BEV化予定のジャガーに次いで、メルセデス・ベンツとならぶ早い期限である。
とはいえ、現在市販化されているボルボブランドのBEVは「C40リチャージ」の1台しかなく、残るはプラグインハイブリッド車(PHEV)と48Vマイルドハイブリッド車(MHEV)である。
XC40も2020年8月末に全モデルが電動化されており、当時はPHEVの「T5」が1グレードのほか、2リッター直4ターボに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせた197PSの「B4」が5グレード(FFと4WD)、同じく250PSの「B5」が1グレード(4WD)というラインナップとされた。
そんなXC40も、2021年の11月にラインナップがあらためて見直された。その直接的なキッカケは変速機の刷新だ。それまでのボルボの変速機といえばアイシン製の8段ATがおなじみで、それはMHEVでも継続して使われてきたが、今回から全機種が新しい7段デュアルクラッチトランスミッション(DCT)に換装されたのだ。
ボルボのDCTといえば、2010〜2015年ごろに使われていたゲトラグ製の6段式を思い出す向きもあろうが、今回はそれとは別物。新しい7段DCTはすでにPHEVで使われているのと基本的に共通で、自社開発の内製なのが大きな特徴である。アイシンの8段ATも市場では好評だったはずだが、このご時世ゆえの、さらなる駆動効率アップと、PHEVと統一することによるコスト抑制が目的だろう。...