待たせたな!
電気自動車(BEV)嫌いと思われていたのが一転、2030年までに30車種を投入するとぶち上げたトヨタ。その第1弾となるのが「bZ4X」であり、スバルと共同開発したBEV専用シャシーを使う最初のモデルでもある。プロトタイプでその仕上がりを試した。
BEVの最激戦区
この1〜2年、新聞を広げてみれば業界面のみならず、社会面でも生活面でもBEVにまつわるニュースが途切れることはない日々が続いてきた。あわせて本体の側も手に触れることのできる車種やレンジが広がったことで、次の買い替えはいよいよBEVも検討するかと考えるユーザーも増えていると聞く。
と、日本においてはそんな気分かなという2022年に登場するのがこのクルマ、トヨタのbZ4Xだ。既報のとおり、トヨタとスバルとでBEV専用のアーキテクチャーを共同開発し共有する、「GR86/スバルBRZ」に次ぐアライアンスの、トヨタ版の成果となる。臆測は一般紙上でも飛び交うが、発売は2022年年央が予定されており、価格や販売方式は未定。今回は取りあえずプロトタイプという状態だったが、短時間ながら試乗もかなった。
bZ4Xの車格は従来的な分割で言えば、C〜Dセグメント級SUVのそれに該当する。既存のBEVで言えば「メルセデス・ベンツEQA」や「アウディQ4 e-tron」「BMW iX3」といった独御三家銘柄にほど近く、ほかにも「ボルボC40リチャージ」「フォルクスワーゲンID.4」「ヒョンデ・アイオニック5」「日産アリア」なども同級の車格に入ってくる。間違いなく世界のBEVのど真ん中、激戦区中の激戦区だ。航続距離から導かれるバッテリー容量やその体積、実用性やコスパなどを勘案すると現在のバランスの最適点がここ。そう世界中のメーカーが考えての現象だろう。
新しいBEV専用アーキテクチャーの「e-TNGA」は、トヨタの社内カンパニーとなるZEVファクトリーにスバルのエンジニアが出向するかたちで共同開発された。バッテリーはフロアに平積みを前提としており、フロントアクスルからフロントカウルにかけてをフィクス化することで多面展開を容易にする技術は既出の「TNGA」の思想を受け継いだ。...