受け継がれる魂
世界中で人気を博すSUVブランドのジープ。そのフラッグシップモデルである新型「グランドチェロキー」が日本に導入された。フルモデルチェンジを経て、より上質に、豪華に進化した5代目にも受け継がれる、アメリカンSUVならではの魅力を報告する。
プラットフォームはイタリア系
それを必要とする人だけが買う、旧態依然とした泥臭いプロダクト。そんなジープのブランドイメージを刷新し、民生への門戸を大きく広げたモデルが1983年に登場した2代目のXJ型「チェロキー」、そしてそのアーキテクチャーを共有するZJ型グランドチェロキーだ。特に快適装備や加飾を充実させたグランドチェロキーの登場は、後のSUV市場の興隆を刺激したと言っても過言ではないだろう。
その後、2代目以降は当時提携関係にあったダイムラーの技術が随所に反映されたものとなったが、5代目となるこのWL型では、ついにFCAのソリューションが100%生かされたモデルへと変貌を遂げている。
ベースとなるアーキテクチャーは、同門のアルファ・ロメオがラインナップするFR系モデル「ジュリア」や「ステルヴィオ」が用いる「ジョルジオ」だ。ちなみにステルヴィオの全長・全幅・ホイールベースがおのおの4690・1905・2820mmなのに対して、新型グランドチェロキーは4915・1980・2960mm、そして今回日本に導入された3列シートのロングボディーモデル「グランドチェロキーL」は、5200・1980・3090mmとなる。その車格はイタリアの兄弟に対して軽くふたまわりは大きい。志半ばで亡くなったセルジオ・マルキオンネの肝いりだったというジョルジオが、相当な拡張性を秘めたプラットフォームだということが伝わってくる。ちなみにマセラティが開発しているSUVの「グレカーレ」にも、このアーキテクチャーが採用されるという。...