日常で味わえる非日常
最高出力510PSを誇る、BMWのオープン4シーター「M4カブリオレ」。そのステアリングを握った筆者は、ワインディングロードでの走りはもちろん、街なかを流すだけで伝わってくる「いいクルマ」っぷりに感銘を受けたのだった。
長い名は体を表す
2021年5月に本国でデビューし、9月に本邦に上陸した「M4カブリオレ コンペティション M xDrive」は、全部カタカナで書くと大変長い名前である。BMWをビーエムダブリューと書くだけでも長いのに、その後ろにエムフォー カブリオレ コンペティション エム エックスドライブと続く。
長い名前にはもちろん理由がある。屋根が開かない「M4クーペ」には最高出力480PSと510PSの2種類があり、510PSの高性能版を「コンペティション」と呼ぶ。M4クーペ コンペティションの駆動方式はFRと4WDがあり、BMWの高性能車の開発部隊であるM社が磨きをかけた後者をM xDriveと称するのである。
つまり、新型M4カブリオレは、M4の屋根開きの高性能な510PS版で、なおかつ4WDでもあるという、ポーカーで言えば、ロイヤルストレートフラッシュという感じでしょうか。手持ちのカードを全部投じてつくった、最強にして最高にぜいたくなM4なのだ。
いや、そうではなくて、思い直しました。それもあるけれど、バイエルンのエンジニアたちは、いままでだれも体験したことのない、新しいM4カブリオレをつくりたかったのである、おそらく。オープンの4WDという、2代目M4に加わった新たなモデルは、彼らにとって新たなチャレンジであり、大いなるモチベーションになったことだろう。...