じんわり染みる
2.5リッター直4自然吸気エンジンを搭載する「レクサスNX250」の4WDモデルに試乗。フルモデルチェンジを機に登場したPHEVや、パワフルなターボ車の陰に隠れて目立つ存在ではないが、このパワーユニットはNX本来の“うま味”をしっかり伝える滋味深い逸品だった。
余裕が感じられる
2021年の年末に行われた新型レクサスNXの試乗会、4種類のパワートレインがあるなかで、一番心に染みたのが2.5リッターの直列4気筒自然吸気エンジンを積むNX250だった。
その試乗会では、プラグインハイブリッドの「NX450h+」(システム最高出力309PS)→ハイブリッドの「NX350h」(システム最高出力243PS)→2.4リッター直列4気筒ターボの「NX350」(最高出力279PS)→2.5リッター直列4気筒のNX250(最高出力201PS)の順に乗った。試乗前にこのスケジュールを見て、「最後のNX250はショボいと感じるんだろうなぁ」と思ったけれど、予想は覆された。なぜ、最も非力なNX250に好感を抱いたのか、試乗しながらあらためて考えた。
レクサスは、新しいNXと「LX」からブランド全体が新しいフェーズに入ると言明している。それはデザインにも表れていて、好評だった従来型のフォルムを踏襲しつつも、よ〜く見るとかなり違う。従来型がキラキラ感のあるラインや面の凹凸を多用していたのに対して、新型はゆったりとした大きな面でフォルムを構成している。従来型のデザインには、「盛っている」とか「頑張っている」という印象を受けたけれど、新型は肩の力が抜けた余裕が感じられる。
この余裕はどこから生まれたのか? 「レクサスというブランドをアピールしなければ!」という呪縛が解けたのではないかと感じる。従来型は「ここがレクサスらしいので、ここを見てください」という主張が強かった。それは悪いことではないけれど、ときとしてちょっとうるさく感じることもある。でも新型は、ブランドをアピールすることよりも、ストレートに格好(かっこ)いいクルマをデザインすることに主眼が置かれている印象で、確かに新しいフェーズに入ったと思わされる。...