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フォルクスワーゲン・ゴルフTDIスタイル(FF/7AT)【試乗記】


やればできる

排ガスの不正問題で、一時は輝きが鈍ったかにみえたフォルクスワーゲンのディーゼル車。大幅に環境性能を高めて登場したディーゼルの新型「ゴルフ」は、そんなマイナスイメージを吹き飛ばすほどの、いい仕上がりをみせてくれた。

ディーゼル復権の覚悟

新型ゴルフには昨年8月に試乗した。長年“自動車の水準器”として世界中の自動車メーカーがベンチマークとしてきたモデルだけあって、スキのない出来栄えには感嘆した。SUV全盛の時代にあっては、コンパクトハッチバックというジャンルはメインストリームではない。それでも実直なクルマづくりは今も健在であり、あらためてスタンダードの価値を確認したのだった。

その時は1.5リッターガソリンエンジンの「eTSIスタイル」だったが、今回は「TDIスタイル」である。搭載されるのは新型2リッター直4ディーゼルターボエンジン「EA288evo」。低燃費とクリーンな排ガスをアピールしている。フォルクスワーゲンは電動化戦略を進めることを明らかにしているが、それは「2030年までに新車販売の50%をEVにする」というもの。ラインナップのすべてをEVにすると表明する自動車メーカーがあるなかでは、比較的穏健な計画である。

2021年11月に行われた第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)では「主要市場で2035年まで、世界では2040年までに新車販売をすべて二酸化炭素を排出しないクルマにする」という宣言が発表された。イギリスやノルウェーなどの政府やメルセデス・ベンツ、フォードなどの自動車メーカーが署名したが、フォルクスワーゲンは参加していない。トヨタと同様に、性急な完全脱エンジンは現実的ではないと考えているのだろう。

当面は内燃機関を使い続ける必要があるという判断なのだ。フォルクスワーゲンが環境性能向上のための金看板としてきたのが、クリーンディーゼルである。一定の支持を得ていたが、弁明のできない失態を演じたことで、信頼が失われてしまった。不誠実であったことを真摯(しんし)に反省したなら、復権のためにプライドを懸けて技術開発を行ったはずである。新ディーゼルエンジンの仕上がりには、フォルクスワーゲンの覚悟があらわれていると考えて試乗に臨んだ。...

提供元:webCG

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