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BMW iX xDrive50(4WD)【試乗記】


パイオニアの底力

欧州の自動車メーカーとしては、早い時期からEVを世に問うていたBMW。そんな“ドイツのパイオニア”の、最新モデルが「iX」だ。全長5mに迫る大柄な電動クロスオーバーは、走りからも装備の先進性からも、先駆者の地力を感じさせるクルマに仕上がっていた。

実は意外とお買い得

BMWの新たな電動フラッグシップを標榜するiXは、現代のBEVではひとつのボリュームゾーンにあてて企画開発されたクルマといっていい。そのボリュームゾーンというのは、ご想像のとおりテスラが開拓した市場だ。

テスラ躍進の土台となったセダンの「モデルS」とSUVの「モデルX」は、ともに5m前後の全長をもち、前後2基のモーターと容量100kWhをうかがうバッテリーを搭載するモデルが、1000万円台前半という価格設定となっている。

ジャーマンスリーのBEVが照準を定めるボリュームゾーンも、まさにここだ。先日日本で発売された「アウディe-tron GT」も、車体サイズやクーペ風4ドアというスタイルでは、モデルSとガチンコである。同車は93.4kWhのバッテリーを積んで約1400万円の正札をつける。2021年にBEVを大量発表したメルセデス・ベンツでこのゾーンを担当するのは「EQE」だろう。その標準電池容量は90kWh。日本上陸時には本体価格1000〜1500万円で売り出される可能性が高い。

クロスオーバースタイルを選んだiXの仮想敵は、モデルXだ。今回の試乗車は2種類あるグレードのうち、より高性能な「xDrive50」である。303Ah(112kWh)の電池容量で本体価格は1116万円。e-tron GTと比較すると、スペック的にはiXの割安感が光る。

あの「i3」や「i8」で得られたカーボン車体の知見はiXにも生かされているが、iXの車体構造はアルミスペースフレームを核に、上屋構造にはカーボンやスチールを、そしてドアやゲートなどのフタものにはアルミを使っている。同社の後輪駆動系プラットフォーム「CLAR」と共通部分をもつモジュール構造なのも特徴で、iXは独ディンゴルフィング工場において「5シリーズ」などと同じラインで生産される。このあたりも割安価格のキモのひとつだろう。...

提供元:webCG

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