時代は変わった
本当の性能を知るにはサーキットに持ち込むしかないが、「ランボルギーニ・ウラカンEVO」の長所は、たとえ公道走行であっても気負わずに楽しめるところだ。後輪駆動のオープントップモデル、すなわち「RWDスパイダー」をワインディングロードに連れ出してみた。
猛牛も普段は従順
どう見てもただモノではない。にもかかわらず、近ごろではさあこれからランボルギーニ・ウラカンEVOに乗るぞという時でも、肩がこわばったりすることはほとんどない。もちろん、価格だけをとっても緊張を強いられるのは当然ながら、一瞬も油断できないというほどの野獣ではなく、一般道を普通に走る限りは、極めて従順な信頼できるモンスターであることをもう十分に知っているためだ。最高出力610PSの5.2リッターV10エンジンをミドシップし、0-100km/h加速3.5秒、最高速324km/hを誇るスーパースポーツカーをつかまえて安心できるというのも妙な物言いに聞こえるかもしれないが、日常的な実用性と爆発的なパフォーマンスを併せ持つその二面性こそウラカンEVOの真骨頂である。だからこそ、このジャンルでは類を見ない成功作となっているのだ。
前作「ガヤルド」を引き継いで「ウラカン」がデビューしたのは2014年、その進化形が2019年に発表された、その名もズバリのウラカンEVOである。その後スパイダーやRWD仕様が加わり、このRWDスパイダーは2020年春に追加されたモデルだ。さらに2020年11月にはロードゴーイングレーサーともいうべき究極の「STO」が東京でお披露目されたことはご存じのとおり。ランボルギーニは既に2025年初頭までに全製品のCO2排出量を半減させ、2023〜2024年までには全ラインナップを電動化すると明言しているから、現行型ウラカンのモデルライフは当然そこまでと考えられる。ランボルギーニを文字どおり復活させたガヤルド、ウラカンシリーズは今、最終章を奏でているのである。...