電気クワトロ新境地
総出力500PSオーバーという高性能を誇る、アウディのフラッグシップBEV「e-tron GTクワトロ」。では、日常の相棒として優れた一台といえるのか? 電費や使い勝手を含め、試乗した印象を報告する。
ポルシェのアレのアウディ版
アウディの純EV(BEV)のフラッグシップがe-tron GTクワトロ(1399万円)である。この上にさらに高性能な“RS”もあるから、こちらは「S3」とか「S4」に相当する“S”グレードということか。といっても、これだってかるく390kW(530PS)の最高出力を発生する前後2モーターのハイパー電気四駆である。
0-100km/h=4.1秒というスーパーカー級動力性能を支える駆動用バッテリーの容量は、現行BEV最大級の93.4kWh。200VのAC普通充電とCHAdeMOのDC急速充電に対応し、カタログでは一充電走行距離534km(WLTCモード)を謳う。
e-tron GTシリーズはプラットフォームや基本パワートレインを「ポルシェ・タイカン」と共用する。もともとフォルクスワーゲン&アウディとポルシェは姻戚関係にあるようなものだが、エンジンをつくらなくなれば、今後ますますこうしたコラボは増えていくだろう。
フロントフードの下は“モータールーム”という名の空間だが、開けてもモーターは見えない。そのかわり、ラゲッジスペースやウィンドウウオッシャータンク、機械式ブレーキのリザーブタンクがあり、三角表示板などの緊急キットも収納されている。小さな工具ケースには「PORSCHE」とレタリングされていた。
このクルマは国内でもすでに受注が始まり、メディアにも登場している。しかし、半導体不足などの影響もあって、本格的なデリバリーが始まるのは2022年秋以降だという。使用上の基本プラットフォームともいえる充電インフラが発展途上なのだから、とくにハイパーBEVの場合、アセって買う必要はないと思う。...