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キャデラック・エスカレード プラチナム(4WD/10AT)【試乗記】


デカさを享受せよ

キャデラックの頂点に君臨するフルサイズSUV「エスカレード」。より巨大に、よりゴージャスに進化した最新モデルと付き合ううえで、オーナーが持つべき“心構え”とは? アメリカの自動車文化を体現するラグジュアリーカーの魅力に迫った。

トラックシャシーのショーファードリブン

長きにわたりキャデラックのフラッグシップたる地位にいたFRセダンの歴史が途絶えたのは1996年のこと。最後の「フリートウッド」は日本にも「ブロアム」仕様が正規輸入されていたが、そのたたずまいは「ジャガーXJ」と正対にして双璧。合理性を美徳としていたドイツ勢にはマネもできない荘厳(そうごん)さをたたえていた。

そんなフリートウッドを一度は所有してみたいと思いつつ早幾とせ。日本にある希少な個体は軒並みバッタのような色に塗られて夜の道端で跳ね始める始末で、まともな個体といえばハイヤーか霊きゅう車くらいしか残っていない。ならばせめて死んだ後、火葬場まででもフリートウッドに乗せてくださいというお願いの遺言も、個体がお払い箱になりつつある今や風前のともしびかもしれない。

代わって、キャデラックのフラッグシップの座に就いたのがエスカレードだ。21世紀のキャデラックはエスカレードから始まり、エスカレードと共にあらんことはこの20年余で完全に浸透した。トラックベースのワゴンでショーファードリブンもへったくれもないだろうと当初はいぶかしがられたものの、今やそれがかの地の当たり前だ。それに、日本でも今やショーファードリブンの趨勢(すうせい)は「トヨタ・クラウン」から「アルファード」に代わりつつあるわけで、人のことを言えた義理ではない。...

提供元:webCG

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