ハンドリングに一家言あり
ヤマハのスーパースポーツ「YZF-R」シリーズのなかから、「YZF-R25」「YZF-R3」「YZF-R1M」の3機種にサーキットでイッキ乗り! ターゲット層もパフォーマンスも異なる3台だが、その走りからは一貫してヤマハならではのファン・トゥ・ライドが感じられた。
似ているようで……やっぱり似ている
新型「YZF-R7」の試乗会場である袖ケ浦フォレストレースウェイには、兄弟モデルも用意されていた。YZF-R25、YZF-R3、YZF-R1/R1Mがそれで、排気量やエンジン形式による違いを体感することができた。
もっとも、そのすみ分けは明確だ。R25/R3はエントリーユーザーに優しく、R1は超高速域に特化。R7には両者の最大公約数的な懐の深さがあり、その登場はYZF-Rという共通の名のもとでスポーツライディングを楽しむための選択肢が広がったことを意味する。
R25とR3の差異は極めて少ない。エンジンのボア(R25:60.0mm/R3:68.0mm)と排気量(R25:249cc/R3:320cc)、タイヤの構造(R25:バイアス/R3:ラジアル)程度にすぎず、サイドカウルの車名ロゴがなければ、見分けることは困難だ。細かく観察してもヒールガードの意匠の違いを挙げられる程度で、穴あけ加工が施されているのがR25、されていないのがR3である。いずれもグローバルモデルの役割を担い、国や地域のニーズに応じて最適なモデルが投入されているなか、日本はどちらも選べる数少ないマーケットだ。
端的に表現すると、R3はR25のチューニングバージョンと言っていい。ボアアップによって最高出力は35PS/1万2000rpmから42PS/1万0750rpmに引き上げられ、もちろんトルクも増強。ストップ&ゴーを多用する街なかでは楽にライディングすることができる。...