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スズキ・アルト ハイブリッドX(FF/CVT)【試乗記】


工夫のたまもの

40年以上にわたって販売されてきた、スズキの軽乗用車「アルト」。「気軽に乗れて、すごく使える」をモットーに開発された新型は、メーカーの誠実さが伝わってくる、廉価な良品というべき一台だった。

最廉価モデルは100マン以下

軽自動車のイメージは、以前とは大きく変わっている。質感は大幅に向上し、200万円を超えるモデルも珍しくなくなった。コンパクトカーと競合するジャンルになったともいえる。ただ、それはハイトワゴンやスーパーハイトワゴンといった背の高いモデルのことだ。セダン型と称される小さくてベーシックなモデルは、異なる位置づけにある。エントリーモデルであり、価格の安さが商品力に重要な意味を持っている。

9代目になったスズキ・アルトは、最廉価モデルが94万3800円。自動車の価格がどんどん上がっているなかで、100万円を切ることは容易ではない。「アルト47万円」の伝統を守るために、開発陣は苦労したことだろう。最もベーシックなモデルに乗りたかったが、試乗のために用意されたのは最上級グレードの「ハイブリッドX」だった。名前からわかるように、マイルドハイブリッドシステムを搭載している。

スズキは2012年、5代目「ワゴンR」に減速エネルギー回生機構の「エネチャージ」を初搭載した。高出力オルタネーターで発電してリチウムイオンバッテリーに充電し、電装品の動作に使うことでエンジンの負荷を軽減する仕組みである。2014年になると、「S-エネチャージ」が登場する。オルタネーターに代えて「ISG(Integrated Starter Generator=モーター機能付き発電機)」を搭載し、加速時にエンジンをアシストできるようになった。現在ではこれを“マイルドハイブリッド”と呼ぶようになっており、アルトには今回初めて採用された。

ハイブリッドXと「ハイブリッドS」には最新のR06D型エンジンを採用。非マイルドハイブリッドのガソリン車である「L」と「A」に搭載されるのはR06A型エンジンだが、エネチャージが組み合わされている。ハイブリッドが最高27.7km/リッター(WLTCモード)という軽自動車トップの燃費を達成したのに対して、ガソリン車は同25.2km/リッター。こちらもなかなかの低燃費である。...

提供元:webCG

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