あがりのポルシェ
最新世代の992型「ポルシェ911」に、見た目と走りに磨きのかかった「GTS」シリーズが登場。専用チューンのシャシーにハイパワーエンジンを搭載する、高性能モデルの乗り味は……? 後輪駆動の7段MTモデルに試乗して確かめた。
待ってました! の一台
「911カレラS」より30PSパワフルなエンジンを載せ、PASM(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント)標準装備の専用サスペンションなどを備えた“最強の911カレラ”がGTSシリーズである。
前20インチ/後ろ21インチの軽合金ホイールには「911ターボ」と同じセンターロック方式を採用。やはり標準装備のスポーツエキゾーストシステムは、断熱材を一部省略するなど、サウンドのために専用チューンが施されたという。“GT”とはいえ、カレラSよりサーキットフレンドリーにもみえる。
さらに、これまで992型ではおあずけ状態になっていたクラッチペダルのある7段MTも用意された。しかも、シフトレバー長を先代MTより10mm短縮したショートストローク型だ。日本では8段PDK(同一価格)をチョイスする人がほとんどだろうが、待っていた人にとっては、ポルシェはわれわれを見捨てなかった! 的な“MTで乗れる最新型911”である。
外装の光り物をブラックアウトして迫力を増したGTSシリーズには、「カブリオレ」や「タルガ」や4WDモデルなど、5つのバリエーションがそろう。試乗したのは基本のGTSともいうべきクーペのMTモデル。本体価格1868万円と聞くと「いまや911も!」と驚くかもしれないが、カレラS(クーペ)との差額で言えば、たったの108万円にとどまる。...