頂を超えた先にあるもの
「日産GT-R NISMO」の特別仕様車「スペシャルエディション」に試乗。組み立て精度の高いエンジンと徹底的に磨き上げられたシャシー、カーボンパーツを惜しみなく使用したボディーが織りなすその走りは、感動的なほどに濃厚でまろやかだった。
オーダーの99%がスペシャルエディション
GT-Rの2022年モデルは「現行型としてはこれで打ち止めの最終進化版か?」とウワサされることもあり、その動向はこれまで以上に衆目を集めている。カタログモデルは現在「世界的な半導体不足や部品不足」を理由に新規オーダーが停止されているものの、これで終わりというわけでもないらしい。ただ、先日に渡辺敏史さんによる試乗リポートをお送りした「T-spec」は最初から数量限定で、その抽選販売も終了した。つまり完売である。
完売という意味では今回のNISMOも同じだ。2022年モデルのなかでもNISMOだけは特別で、2021年4月に価格未定のまま先行公開されて予約受注も開始。続く8月に正式価格の発表と同時に「予定販売台数を超えたため」とオーダー受け付け終了が告げられた。これらはすべて、ほかの2022年モデルが発表される以前の話である。
GT-R NISMOの2022年モデルではスペシャルエディションが初めて用意されたのが最大のトピックだ。同モデルではカーボンエンジンフードが下地丸見えのクリア塗装となり、ホイールにレッドリム加飾が施されるほか、ピストンリング、コンロッド、クランクシャフトなどに“高精度重量バランスエンジン部品”が使われる。通常NISMOの44万円高だが、案の定、国内受注の99%がスペシャルエディションだったそうだ。
というわけで、日産がメディア取材用に用意したGT-R NISMOのデモカーは、ご覧のとおりスペシャルエディションである。その外板色もNISMO専用新色「NISMOステルスグレー」で、最終的に300台超となった国内オーダーの約半数が同色で占められたそうだ。すなわち、この取材車の内容が、国内で走るGT-R NISMO 2022年モデルでもっとも人気の高い……いや、すでに完売してしまったので高かった(涙)仕様ということになる。...