ひとまず追いついた
2035年に電気自動車専業ブランドとなることをぶち上げたレクサスだが、足元では内燃機関の進化の手も休めてはいない。とりわけ新型「NX」には最新鋭の技術を詰め込んだ新しい2.4リッターターボエンジンが搭載されている。果たしてその仕上がりは?
装備を一気にデジタライズ
メカニカルアーキテクチャーも電子アーキテクチャーが完全刷新されただけでなく、新たなエンジンや四駆メカニズムの投入によるバリエーション拡大など、とにかく特筆点が多すぎるのが新型NXだ。前回に次いで後編ともいえる今回は、新たなインフォテインメントを得た室内環境を掘り下げながら、コンベンショナルな内燃機モデルを紹介したい。
NXのラインナップはパワートレイン別に「450h+」「350h」「350」「250」の4つに分かれ、おのおのに標準とスポーティー系の“Fスポーツ”、ラグジュアリー系の“バージョンL”といったグレードが設定されている。そのうち、今回紹介する350には“Fスポーツ”のみ、250には標準と“バージョンL”の2グレードが用意される。駆動方式は350が4WDのみ、250はFFと4WDから選べるというあんばいだ。
装備のデジタライズが一気に進んだことは、乗降の時点から伝わってくる。ドアの開閉は物理的にノブを引く従来の動作から、「eラッチ」と名づけられた電磁ボタン式に改められた。ボタンを押せばドアがアンロックされることで、ガチャガチャとメカメカしい動作から解放されるというのは副産物のひとつで、効能として最も価値があるのは、ブラインドスポットモニターのセンサーとの連携で、ドアを開く際に危険と判断されればロックを解除しないなど、ケアレスミスによる事故の防止が可能になったことだ。
イグニッションをオンにすると流れるスタートアップメロディーも変わり、いかにもメモリーやプロセッサーがリッチ化されたことが伝わってくる。クリアランスソナーやベルトリマインダーなどの警告音も確実に注意喚起しながらも耳当たりが柔らかいものへと変更された。これらの音質には著名な音楽プロデューサーも加わってチューニングを重ねているという。...