「3」は小粒でぴりりと辛い
ニュルブルクリンク北コースで7分40秒748のラップタイムをマークし、コンパクトクラス最速記録を更新した「アウディRS 3」が上陸。そのパフォーマンスを味わうべく、日本屈指の高速サーキット富士スピードウェイでステアリングを握った。
基幹モデルのホットバージョン
当初、ブランドの末っ子という位置づけでモデルラインナップに加えられた「アウディA3」。初代モデルのローンチは1996年にまでさかのぼる。かくも長い歴史を携え、今でも基幹モデルとしての役割を受け持つA3ファミリーに身を置きながら、飛び抜けてスポーティーで、シリーズ全体のイメージリーダーでもあるのがRS 3だ。
アウディが目指す、メルセデス・ベンツやBMWなども意識したブランドイメージ構築へのこだわりもあって、ハッチバックボディーながらいわゆる“小さな高級車”というキャラクターを明確にするために、一時はV型6気筒エンジンも搭載されたA3。しかし、それらとこのRS 3とでは、もちろん明らかに一線を画している。
ちなみに「RS」の称号が与えられる特別なアウディ各車を手がけるのは、かつてのクワトロ社改め、2016年11月末からはモータースポーツとの関連性をよりダイレクトに連想させる名称へと変更を行ったアウディスポーツ社。
クワトロの名が、アウディが得意とする4輪駆動方式に由来するネーミングと考えるならば、当初はすべてが4WDバージョンであった同社謹製の「R8」に後輪駆動仕様が追加設定されたことや、後述するように最新のRS 3に後輪のみへのエンジントルクの伝達を可能とする、いわゆるドリフトモードの設定が行われたことなどとも「問題なく整合性がとれる」改名ということになるのかもしれない。
そんなアウディスポーツが擁するRSモデルを主役とした、“Audi Sport Circuit Test Drive”と銘打つイベントが行われた。会場は富士スピードウェイのレーシングコース。前出の新型RS 3を目玉に、R8や「RS 6アバント」、そして最新のEV「RS e-tron GT」と「e-tron GT」も顔をそろえるという、豪華大盤振る舞いのイベントである。...