基本ができていればこそ
スバルのミドルクラスSUV「フォレスター」がマイナーチェンジ。足まわりの改良や予防安全・運転支援システムの機能強化など、大幅に手が加えられた。進化したスバルの基幹モデルの実力を、ターボエンジンを搭載した最上級グレードで確かめた。
スバル版“足のいいやつ”
「スバル車買うならフォレスター」とは、われながらあまりに雑な感想だが、本当にそう思ったのだから仕方ない。乗っているのは、シリーズ唯一のターボモデルとなる「フォレスター スポーツ」。2020年10月に新グレードとして登場したモデルだ。他のグレードともども、2021年8月のマイナーチェンジでフェイスリフトを受け、足まわりがブラッシュアップされ、安全装備たる「アイサイト」が高機能化された。
ステアリングホイールを握って走りだしたとたん、「これは!」と思わせる引き締まったドライブフィールが印象的。スポーツの名に偽りはない。わずか1600rpmから300N・mの最大トルクを発生するボクサーターボも頼もしいが、路面情報をよく伝える硬めの足まわり。それでいて、入力をものともしない高いボディーの剛性感。そしてシュアなステアリング。フォレスター スポーツの走りは、いわゆる「シャシーが勝った」タイプで、ハイトがあるSUVとして好ましいものだ。
「自然と遊ぶ人生のそばに。」と、いささかひねりのないキャッチコピーを掲げるスバルのSUVだが、1.8リッターターボ(177PS、300N・m)を積むスポーツはちょっと違う。むしろ自然と遊ぶ現地まで、ちょうどいいスポーティーさでドライバーを喜ばせる“足のいいやつ”である。積極的にステアリングホイールを握りたくなるクルマだから、なかなか家族サービスに徹しきれないカーガイ(死語)や、日常から遠く離れた場所でひとりキャンプを満喫したい走り好きの人にピッタリだ。車両本体価格は330万円。...