ワークスの技 ここにあり
メーカー直系のワークスチューナーが一堂に会して合同試乗会を開催! 試乗車のなかから、STIのパフォーマンスパーツを備えた新型「スバルBRZ」と「フォレスター スポーツ」、無限の用品が装着された新型「ホンダ・シビック」と「ヴェゼル」の走りを報告する。
ボディーを“引っ張る”ことの効能
スバルテクニカインターナショナル(STI)のチューニングパーツのなかで、今がぜん盛り上がっているのが「フレキシブルドロースティフナー」だ。それって、前から人気じゃない? と思ったアナタはかなりのツウだが、今回紹介するのは“リア”用である。
「draw(引っ張る)」と「stiff(固い)」という言葉が含まれていることからもわかる通り、ドロースティフナーは機能的にはボディーに装着したロッドを引っ張ることで車体を引き締め、良好なハンドリングを得るパーツである。
STI開発副本部長の高津益夫氏は、その効果を「鉄板をプレスしてつくっている構造物(つまりボディー)って、力を伝える際に、どうやってもわずかながらに伝達効率の悪い部分が存在しているんです。その、力の伝達を阻害するような部分にあらかじめ力をかけて、実際に入力が入ったとき、それが伝わりやすくする(タイムラグをなくす)。入力すると真っ先に縮むようなところは最初から縮ませておいて、逆に伸びやすいところは伸ばしておく、というイメージです」と語る。つまり、ボディーをスプリングに見立てた場合、テンションロッド(=ドロースティフナー)で引っ張って、あらかじめプリロードをかけておくというわけである。
両端がピロボール化された細いロッド、これをリアのレインフォース部分にネジ止めして、ロッドを回して締め込んでいく。取り付けに特殊な加工が必要なわけではなさそうだから、リアバンパーさえ自分で外せればDIYも可能に見える。しかし、その引っ張りトルクはやみくもに強ければよいというわけではない。STIが過去のノウハウからトルク値を割り出していて、さらにクルマごとに様子を見ながら調整するというから、やはり取り付けはディーラーで行ったほうがよいだろう。...