車高も上がれば気分もアガる
「Eクラス」に続き登場した「Cクラス オールテレイン」。メルセデス・ベンツ伝統のステーションワゴンフォルムとSUVの走破性を融合させたというクロスオーバーモデルの走りを、日本上陸を前にドイツ本国で確かめた。
都市部での使い勝手も良好
今でこそ水も漏らさぬSUVラインナップを敷くメルセデスだが、彼らのレジャービークルの歴史を語るうえで外せないのがステーションワゴンだ。
その源流は「ポントン」と呼ばれた50年代のW121にさかのぼり、60年代のW110や70年代のW114などにもワゴンボディーは存在していた。が、それらの多くはカロッセリー(ドイツ語でカロッツェリアの意味)が手がけたものであり、メルセデスが型式名称を与えて自ら開発から手がけるようになったモデルは、1977年に登場したS123が最初だといわれている。
以来、ミディアムクラスからEクラスへと名前が変われど、ステーションワゴンの系譜は守り続けられてきた。そして1994年にはCクラスにもステーションワゴンが設定され、現在に続くフォーメーションが出来上がったというわけだ。
そのステーションワゴンをベースに、最低地上高を上げて悪路走破の適性を高めたオールテレインがEクラスに設定されたのは2017年のこと。「スバル・レガシィ アウトバック」や「アウディ・オールロードクワトロ」、「ボルボV70 XC」などが先駆けたコンセプトを遅ればせながら採用した理由は、もちろんSUV的な選択肢をより強固なものとするということだろう。が、一方で、さしものメルセデスもSUVに食われて先細りするワゴン市場に、老舗としてなんらかの一手を打ちたいという思いがあるのかなという気もしなくもない。
そして恐らくはフルモデルチェンジを待っていたのだろう、いよいよCクラスにもオールテレインが設定された。まずはそのサイズだが、ベースとなったS206型ステーションワゴンと比べてみると全長が4mm、全幅が21mm、全高が39mm、おのおの大きい。が、それでも全幅は1850mm、全高は1550mm以内に収まっているため、都市部の比較的新しい立体駐車場なら収められるかもという寸法だ。...