これぞシビック
フルモデルチェンジしたホンダのグローバルコンパクトカー「シビック」に試乗。2040年には内燃機関を全廃するという同社だが、ハイブリッドに先駆け発売された1.5リッター直4ターボモデルのステアリングを握り、エンジン屋の誇りを確かめた。
こんな二枚舌は大歓迎
新型シビックが走りだした。先代はハッチバックとセダンだったが、11代目の日本仕様はハッチバックのみ。でも、大正解だと思う。
樹脂製の大きなテールゲートを持つハッチバックは、斜め後ろから見ると、思わず目を奪われるほどきれいでカッコイイ。弓なりのショルダーラインを見ていて思い出したのは、80年代に人気を博したスポーツクーペ「CR-X」だった。試乗車がまとう「ソニックグレーパール」と呼ばれるマットっぽいブルーグレーのボディーカラーも、このカタチによく似合っている。
2022年にはハイブリッドの「e:HEV」も出ると予告されているが、第1弾は1.5リッター4気筒ターボである。新型「ヴェゼル」だと、純エンジンモデルはイタリアのバール(カフェ)における紅茶みたいな扱いになっているのに、シビックの場合、エスプレッソにあたるe:HEVはあと回しになる。
しかも、今度の純エンジンモデルには、先代に引き続き、MTモデルも残されている。2040年にはハイブリッドを含むエンジン車を全廃するといち早く宣言した日本車メーカーにしては、ちょっと腰が引けてるように思えるが、こういう二枚舌なら大歓迎だ。見るべきは未来でも、われわれは現実を生きている。クルマは“買い物”で、買えないものをつくられても困るのである。
試乗したのは2グレードあるうちの標準モデル「LX」のCVT(319万円)である。...