真正面から考えよう
「日産ノート オーラ」は、新型「ノート」の内外装を仕立て直して小さな高級車を目指した新しいコンパクトカーだ。パワーユニットも強化したというその走りは果たしてプレミアムか!? 最上級グレードの4WDモデル=最高額モデルを試してみた。
「上質」とはいえない乗り心地
いつものように箱根方面を目指して走りだしてすぐ、自宅近くの世田谷線の踏切で驚いた。ダシン、ドシンという直接的なショックはここ何年も経験したことのない強烈さ。寝ぼけていた身体がいっぺんで目が覚めてしまったのはありがたいとしても、この乗り心地はいかがなものだろうか。ノート派生の上級モデルであるオーラは、上質をうたうプレミアムコンパクトという触れ込みのはずなのだが、これでは新型ノートのほうがまだしも、と感じたほどである。東名高速に乗るとまあまあ落ち着いたものの、その代わりに気になったのは盛大なロードノイズである。
ガソリンエンジンは発電に専念し、駆動はモーターによるシリーズハイブリッドたる「e-POWER」だから一般的な内燃エンジン車よりも風切り音やロードノイズが目立つ傾向にあるとはいえ、ライバル車と比べても明らかにボリュームが大きい。しかもこのオーラはこのクラスとしてはぜいたくにも遮音性に優れたアコースティックガラスをフロントのサイドウィンドウに採用、遮音材などもおごってあるにもかかわらず、である。いかにコンパクトカーとはいえ、舗装状態によってはびっくりするほど大きなザーッというロードノイズが侵入してくる。ハッチバックは普通後方からのノイズが気になるものだが、オーラの場合はフロントの下まわりから聞こえるようだ。二重ガラスとはいえずいぶんと薄いものだったから、限界があるのだろうが、それにしても路面状態が良好な部類の東名高速でこのレベルでは、と早々に気が重くなったのは事実である。...