職場や家庭、SNSなどで、その場の感情に任せて相手に怒りをぶつけてしまい、後悔したことはありませんか。発端はささいなことだったのに、ぶつけてしまった怒りが人間関係を傷つけ、その後、取り返しのつかない大事に発展することも少なくありません。
そんな失敗をしないために必要な、怒りをうまくコントロールして日々を平和に穏やかに過ごすコツを教えてくれるのは、精神科医の伊藤拓先生です。
20年以上にわたり、のべ5万人を診てきた先生の著書『精神科医が教える 後悔しない怒り方』から再構成して紹介します。
意外に思われる方もいるかもしれませんが、自分の感情を抑制するには、体からアプローチする方法もあります。
ここでは、身体感覚からアプローチして、怒りをコントロールしていく2つのスキルを紹介します。
心と体の緊張をほぐす「筋弛緩法」
筋肉からのアプローチで心身を落ち着かせる方法もあります。
簡単なので、いますぐトライしてみましょう。
【1】両肩に力を込めてギューッと上げます。
【2】肩の筋肉にできるだけ力を込め、首をすぼめて両肩を上げた姿勢を15秒間キープします。
【3】一気に力を抜いて、ストンと両肩を下ろします。
肩の筋肉の緊張が瞬間的にとれ、心と体の緊張がストンとほぐれたような気分になりませんか?
これは、「筋弛緩法」と呼ばれていて、筋肉の緊張を一気にゆるめ、脱力させることで心身をリラックスさせる方法です。
普段から怒ったりイライラしたりしていると、交感神経が興奮し、筋肉が緊張してこり固まりがちになります。この筋弛緩法は、そうしたこり固まった筋肉をほぐすと同時に、心の緊張もほぐすことができるのです。...