積み重ねの美学
新世代の1.5リッターガソリンエンジンを搭載した「フォルクスワーゲン・パサートヴァリアント」に試乗。室内が広く快適で、荷物もたくさん積めるという実用性に注目が集まるパサートだが、その走りはいかなる進化を遂げたのか。
2021年の主役は「1.5 TSI Evo」
2021年のフォルクスワーゲンは、ニューモデルラッシュである。主力の「ゴルフ」シリーズがフルモデルチェンジし、ようやく日本でも発売になったのに加えて、「パサート」「ティグアン」「アルテオン」のマイナーチェンジ版が立て続けに導入され、さらに「ゴルフトゥーラン」と「Tクロス」のエンジンバリエーションにも変更が加えられている。
このニューモデルラッシュを支えるひとつの要素が、ガソリンエンジンの世代交代。ダウンサイジングコンセプトを掲げて過給機付きの1.4リッター直列4気筒ガソリンエンジンの「1.4 TSI」が登場したのが2006年のこと。
当初はターボとスーパーチャージャーの2つを搭載する“ツインチャージャー”の1タイプだったが、その後はターボのみの“シングルチャージャー”や、気筒休止機構の「アクティブシリンダーマネジメント(ACT)」を搭載したバリエーションを展開。これが多くのモデルに搭載され、ガソリンエンジンの主力として、フォルクスワーゲンの一時代を築いてきた。
この主役が1.5リッター直列4気筒ガソリンターボの「1.5 TSI Evo」エンジンに世代交代し、マイナーチェンジなどのタイミングで各モデルに搭載されるようになった。今回、試乗したパサートシリーズでも、ガソリンエンジンモデルには新しい1.5 TSI Evoエンジンが採用されているのだ。...