洗練の極み
「ベントレー・ベンテイガ」の最新モデルでは、英国流のクラフトマンシップとデジタル技術が融合した、独自のラグジュアリーな空間が展開されている。最高出力635PSのW12ユニットを積んだ高性能バージョン「スピード」で、その世界に身をゆだねてみた。
クルマ酔いとドライバーズカー
縁あって、長年クルマの世界に携わっている私だが、実は乗り物酔いしやすいという弱点を抱えている。子供のころに比べるとずいぶんマシになったが、クルマに乗るときにはいまだに不安がともなう。手っ取り早い解決策は、自分で運転すること。何人かで移動するときには、必ずドライバーを買って出るのはそのためである。
そんな私なので、もし人生のどこかで別の選択肢を選び、運転手付きのクルマが与えられたとしても、後ろの席で新聞を読むなんてことは到底不可能。移動時間を1秒でも無駄にしまいと常にパソコンとにらめっこするエグゼクティブにもなれそうにない。
だから、私はラグジュアリーカーであっても、楽しく運転できる“ドライバーズカー”が好きだ。それで真っ先に頭に浮かぶのがイギリスの伝統ブランドであるベントレー。同じイギリスのロールス・ロイスと比較されることが多いが、その誕生以来、一貫してドライバーが楽しめるクルマを世に送り出していることはご存じのとおりだ。
そんな彼らが2015年に満を持して投入したラグジュアリーSUVがベンテイガだ。セダンやクーペ以上にクルマ酔いしやすそうなSUVだけに、このベンテイガもドライバーファーストのクルマだとうれしいのだが、果たしてどうだろうか?...