肩の力を抜いていこう
世界中で活躍するジープのコンパクトSUV「コンパス」がマイナーチェンジ。デザインをブラッシュアップし、装備を強化するなどの改良を受けた。装いも新たになった改良モデルの出来栄えを、中間グレード「ロンジチュード」で確かめた。
ブランドの世界戦略を担う“羅針盤”
「レネゲード」と並ぶブランドのエントリーモデルにして、世界100以上の国と地域で販売されるコンパス。その名の通り、ジープのビジネス面においては羅針盤ともいえる重要な役割を果たしている。生産拠点はイタリア、中国、インド、メキシコ、ブラジルの5カ国で、日本向けは同じ左側通行であるインドのランジャンガオン工場から輸入されている。
今回のマイナーチェンジの主題を簡単に言えば、装備充実でお値打ち感アップということになるだろうか。その前にコンパスの位置づけをあらためて振り返ろう。
全長×全幅×全高=4420×1810×1640mm。コンパスの車格はCセグメント系SUVのど真ん中、もしくは気持ち小さいところにある。ちなみに寸法的にはBMWの「X1」にほど近く、「トヨタRAV4」よりは完全にひと回り小さい……といえば、その車格感が伝わるだろうか。街なかの込み入ったところまでを行動範囲とするクルマとしては、ギリギリ扱いやすいサイズに入りそうだ。が、最小回転半径は5.7mと同級モデルに対して若干大きめではある。
その車格に2.4リッターの直4自然吸気エンジンを組み合わせて、アイシン製の6段ATで前輪を駆動するこのロンジチュードの値段は385万円。今回のマイナーチェンジではヘッドライトがLED化され、インフォテインメントシステムのモニターが10.1インチに大型化、内装意匠が大きく変更されるなどのバージョンアップが施されている。
ちなみに、ベースグレードの「スポーツ」は、インフォテインメントのモニターが8.4インチに小型化され、アダプティブクルーズコントロールが省かれるなどの装備差がつけられて、お値段346万円。上位グレードの「リミテッド」は、ラインナップで唯一4WD+9段ATのドライブトレインを搭載し、レザーシートやプレミアムオーディオなども標準装備となり、価格は435万円となる。動力性能や装備等を勘案しながら同級モデルと比較していくと、輸入車としては相当安く、日本車の側にほど近いコスパを実現していることがわかるだろう。国際的に見ても、価格競争力が相当高いクルマであることは間違いない。...