徹頭徹尾スポーティー
アルファ・ロメオのSUV「ステルヴィオ」に設定された、新グレード「ヴェローチェ」。一度ステアリングを握ってみれば、そのカッコよさとスポーティーさへのこだわりが、見た目にかぎったものでないことがわかるだろう。
ブランドを救ったSUV
“北米向け”と聞くと「ケッ」と思う……失礼、「体格が立派で足腰柔らかなクルマ」を連想するエンスージアストが多いかもしれない。「それはあまりに古い観念だ」と渋面をつくるジャーナリストもいましょうが、それはともかく、アルファ・ロメオ・ステルヴィオに関しては、「USA市場がターゲット!? 大いにけっこう!」と歓迎せざるを得まい。
同車のデビューは、2016年のロサンゼルスオートショー。1996年以降5年にわたってアルファ・ロメオ車の販売が絶えていたアメリカに、イメージブースターとして送り込まれた「8C」「4C」シリーズに続き、本格的に再上陸するためのキーモデルと期待された。「アルファがSUVなんて!」と嘆くアルフィスタもいたが、背に腹は代えられない。「ミト」と「ジュリエッタ」、それぞれ魅力的とはいえハッチバックモデルだけのラインナップに、“ブランドの危機”が真剣にささやかれていたからだ。
ステルヴィオと同じプラットフォームを用いる「ジュリア」と合わせ、2017年からアルファの北米セールスは2桁アップ! といっても、1万2000〜2万3000台程度のスケールだが、プレミアムブランドとしての再登場は一定の成果をおさめたといっていい。翌2018年には、ステルヴィオの日本での販売が開始された。
試乗車の「アルファ・ロメオ・ステルヴィオ2.0ターボQ4ヴェローチェ」は、派手なメタリックブルーにペイントされていた。オプションの「ミザーノ ブルー」だ。
ホイールアーチ、サイドスカート、そしてリアバンパーが同じ色に塗られ、クルマ全体の塊感が強調される。ダークフィニッシュされた左右2本出しのエキゾーストパイプが、リアディフューザー調の大きなブラックパーツと呼応して、ステルヴィオの後ろ姿を引き締める。...