押忍!
BMWのハイパフォーマンスセダン「M3コンペティション」の新型がいよいよ国内デビュー。注目すべきは実に魅惑的な造形のフロントマスク……ではなく、最高出力510PSにまで達した3リッター直6ターボエンジンとそれを受け止める堅固なシャシーである。果たしてその仕上がりは?
3日で慣れるというけれど
先日、米ゼネラルモーターズ(GM)が新たな企業戦略にのっとってロゴマークを刷新した。約57年ぶりのことだという。
フォードがブルーオーバルなら、クライスラーはブルーペンタゴンでGMはブルースクエアと言ったか否かは不明だが、僕が生まれる前から君臨していた、重厚であり折につけ尊大にも見えていたそのロゴマークは、出来たてほやほやのスタートアップ企業のようにふんわりとつつましく爽やかなイメージへと転身を図った。
小文字で「gm」と描かれるそれは、角も丁寧に丸められており、そのまんま自分のスマホの画面に入っていても違和感はない絵面だ。「m」の下にあるバーはBEVのプラットフォーム、そして「m」はプラグにも見えるという触れ込みだが、「g」と絡んだ全体像はドムドムバーガーの象さん印を思い出す。果たしてこんなんで大丈夫なのだろうかという心配はやまないものの、これが電動化に対するGMの腹くくりだと言われれば任侠(にんきょう)映画的なシンパシーも湧いてくる。一方でホンダは追従しなくていいからねと余計な心配までしてしまう。
そんな個人の心配はよそに、この手の衝撃はGMほどのビジネススケールならば、早晩吸収されるだろうことを、僕は幾度も体験してきた。1989年はバブルを背景としたコーポレートアイデンティティー(CI)ブームのなか、トヨタやJALを筆頭に慣れ親しんだロゴがコロコロ変わり、なんやこれとドン引きしていた覚えがある。が、人間の意志のはかなさか、どんなに違和感あるものでも数的な腕力によっていずれは目慣らされてしまうわけだ。思えば登場当初はあれほどドン引きした「アルファード」だって、勝手なもので見る側にしてみれば今や路傍の石、いや、岩である。...