ようこそ新世界へ
システム出力1000PSを発生する、フェラーリのプラグインハイブリッドモデル「SF90ストラダーレ」。電動パワートレインを搭載した新時代の“跳ね馬”は、過去のどんなスーパーカーとも趣を異にする、異質な速さとドライブフィールを備えていた。
電気だけで走れる史上初のフェラーリ
2013年のジュネーブショーでデビューした「ラ フェラーリ」は、フェラーリにとって初のハイブリッド・ストラダーレだが、同時期に発売された「ポルシェ918スパイダー」や「マクラーレンP1」とは、大きく異なる点があった。それはモーターのみでのEV走行モードが設けられなかったこと。開発時は想定していたそのドライブモードを採用しなかった理由は「モーターは純粋なパワーサプリメントであり、EV走行はラ フェラーリの趣旨にそぐわない」というものだった。
というわけでSF90ストラダーレは、フェラーリ初のハイブリッド・ストラダーレではないものの、モーターのみの走行ができる初めてのプラグイン・フェラーリということになる。とはいえ、その趣旨は変わることなく、あくまでモーターは速さのための付加物であり、EV走行は余技というスタンスだ。
フェラーリが「296GTB」を、マクラーレンが「アルトゥーラ」を発表した2021年、図らずもスーパーカーの電動化元年ともいえるこのタイミングでSF90ストラダーレは日本上陸を果たした。車名の由来はスクーデリアフェラーリ90周年。つまり2019年には概要が発表されていたわけだが、ご存じの通りコロナ禍によるロックダウン等もあり、当初想定が狂わされてしまっているのは、よそも同じだ。...