その次のために
BMW自慢の直6ディーゼルに48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせ、“電動化”された「X5」のエントリーモデルに試乗。ドライビングダイナミクスと燃費効率がいずれも向上したとうたわれるが、果たしてその走りやいかに。
プレミアムSUVブームの火付け役
キャンバスの大きさゆえのデザイン的な自由度の高さや、高いアイポイントがもたらす運転視界の広さ、さらに、ラゲッジスペースを確保しやすいことによる大容量バッテリー搭載時の優位性=電動化のたやすさ、そして何よりも「高価でも売れる」ことによる利益率の高さなどなどから、最近では“売るほう”にも“買うほう”にもこぞって人気なのが、SUVと呼ばれるモデルたち。
そんなSUVに対してSAV(スポーツ・アクティビティー・ビークル)なる造語を当てはめ、「ウチのはそんじょそこらのモノとは違う」と独自性の高さをアピールしたBMWも、結局のところ“そうしたカテゴリー”への依存度を急速に高めたという点では、「同じ穴のむじな」ということか。
実際、最新のラインナップを眺めてみれば、「1」から「7」までのシリーズモデルを隙間なくズラリ並べるにとどまらず、新たなるフラッグシップとなる「8」の設定も確実視され、さらに盤石な構えへと挑む姿勢をあらわにするのがBMW Xシリーズの戦略だ。
ちなみにこのブランドでは、やはり昨今流行のクーペ流儀のルーフラインを備える作品など、より個性的なスタイリングを追求するモデルは、SAC(スポーツ・アクティビティー・クーペ)とまた新たな造語で区別している。
こうして、どのカテゴリーにおいても「ほかと同じはイヤ」と強い自我を通そうとするのは、BMWならではの面白さ。2000年に初代モデルが誕生したX5も、このブランドが「独自のカテゴリー」とうたうSAV/SACの原点という存在である。...