最上級には意味がある
「ボルボXC60」の最上級モデル「リチャージプラグインハイブリッドT8 AWD」に試乗。九州北部のドライブ旅でステアリングを握った筆者は、その上質な走りに大いに感銘を受けたのだった。
旬のSUVで焼き物の里へ
毎度おなじみボルボ旅。今回のお題は九州である。福岡をスタートし、夕方4時までに帰ってくることができればどこへ行ってもいい。自由度が高いから選択肢が広く、コース設定にセンスが試される。やまなみハイウェイを目指すのが常道だが、山道を走るだけなら箱根とあまり変わらない。関門海峡で本州に渡り尾道から四国に向かうというアドベンチャールートも考えたが、超ロングドライブなので深夜に出発する必要がある。
西に目を向けると、魅力的な地名が並んでいた。佐賀県の唐津、伊万里、有田である。焼き物に詳しくなくても、誰もが知っている有名なブランドではないか。高速道路と下道がほどよい配分で、ちょうどいい距離感だ。まずは一番近い唐津を目指す。
試乗車は「ボルボXC60リチャージプラグインハイブリッドT8 AWDインスクリプション」。ボルボのミッドサイズSUVである。同じモデルに北海道で試乗したことがあるが、その時は別の名前だった。当時は「Twin Engine」と呼ばれていたのが、2020年から新しい名称ルールが採用されて「リチャージプラグインハイブリッド」に変更されている。2リッター直4ターボ+スーパーチャージャーエンジンに2つのモーターを組み合わせ、外部充電ができるリチウムイオン電池を搭載するのは同じだ。モーター駆動の4WD機構も備えるXC60の最上級グレードである。
取材クルーは前回と同じ。北海道の試乗では吹雪を呼んでしまったが、この日は九州地方が梅雨明けした。もっと前に別のクルマの試乗会で鹿児島に大雪を降らせたこともあるけれど、悪いジンクスは忘れよう。福岡市の湾岸地域には新しいビルが立ち並び、瀟洒(しょうしゃ)な住宅街が隣接する。東京のベイエリアと横浜のみなとみらいを合わせたような雰囲気だ。ひときわ目立っているのがPayPayドーム。今やすっかり福岡のランドマークである。...