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フォルクスワーゲン・ゴルフeTSI Rライン(FF/7AT)【試乗記】


勝つだけでは足りない王者の憂鬱

やはり排気量は正義である。新型「フォルクスワーゲン・ゴルフ」の1.5リッターモデルには、1リッターモデルに抱いたような不満がまったく感じられない。ただし、それはパワートレインに限った話で、新型全体に共通する操作系の使い勝手は人を選ぶのではないだろうか。

高いと感じるのは日本人だけ?

コンパクトハッチのお手本とかCセグメントのベンチマークなどと持ち上げられても、要するに新型は常に旧型を上回ることを期待され、同時に何とかして隙を突こうとするライバルに狙われているのだから、本当に大変だ。まあ、王者とはそういうものである。

既にご承知の通り、通算8代目の新型ゴルフには1リッター3気筒と1.5リッター4気筒の直噴ターボエンジンに48Vのマイルドハイブリッドシステムを組み合わせたパワートレインが搭載されている。今のところ日本仕様はこの2種類のeTSIパワートレインだけであり、うち1.5リッターeTSIを積むのは「スタイル」と「Rライン」という2車種のみとなっている。ただし、本国では既にさまざまなパワートレインが出そろっている。何しろゴルフの発表は1年半以上前のことだ。試乗車の取扱説明書の表紙には早くもというか、どうせ入れるのだからまとめてということなのか、もう「GTI」も「GTD」も「R」の名前も一緒に載っていた。こういう点でも、ああ時間かかったものね、とタイムラグを実感させられる。

ゴルフのなかではスポーティーなグレードということになっているRラインの本体価格は375.5万円(スタイルは5万円安い)、ヘッドアップディスプレイやマトリクスLEDライトの「IQ.ライト」などの「テクノロジーパッケージ」(16.5万円)は必要ないと我慢する人でも、カーナビを含むインフォテインメントシステムの「ディスカバープロパッケージ」(19.8万円)はほぼ間違いなく装着するはず。そうするとそれだけでほとんど400万円、このクルマのように両方のパッケージオプションに加えて電動パノラマガラスサンルーフとHarman/Kardonオーディオの「ラグジュアリーパッケージ」(23.1万円)を装着すると430万円を超えてしまう(実際にはさらにオプションカラーの6.6万円がプラス)。確か従来型はGTIでも最初は400万円以下で買えたよな? と思い出す人も多いだろう。そう、新型ゴルフは値段だけを見ると、ちょっとお高い。進化した装備を考えればある意味当然の上昇だが、先進国のなかでほぼ唯一所得が増えていない日本人にとっては、どうしても割高感があるのだ。...

提供元:webCG

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