何もかもが上品
スタイリッシュなプレミアムSUVとして知られる「レンジローバー ヴェラール」。そのラインナップに加わったマイルドハイブリッドのディーゼル車は、上質な内外装に見合った、極めて品の良い走りを味わわせてくれた。
ちょうどいいレンジローバー
モータージャーナリストという仕事をしていて良かったなあと思うのは、いろいろなクルマに試乗できること。それも5分や10分ではなく、試乗会でも最低1時間は自由に運転できるし、個別に借り出せば数日間その魅力を堪能することができる。それで原稿を書いて収入が得られるのだから、クルマ好きの自分にとっては、これ以上の仕事はない。
ただ、仕事で試乗はできても、プライベートに戻るとなかなか距離が縮まらないブランドがいまだにあるのも事実で、「このクルマが買える日はこないだろうな……」とため息をつくこともしばしばある。そういう意味で「レンジローバー」もそんなクルマのひとつだっただけに、この10年で一気に距離が近づいたのには驚きである。
コンパクトSUVクーペの「イヴォーク」が登場したのがきっかけだ。サイズも価格も十分に手が届く範囲にあるし、その価格以上に上質なつくりにシビれてしまったのである。さらに追い打ちをかけたのが「イヴォーク コンバーチブル」の存在。あの格好の良さと気持ちの良さに、暇があればつい中古車サイトで検索してしまうほどである。
そんなイヴォークの兄貴分として2017年に登場したレンジローバー ヴェラールも気になる存在だ。ふだんひとりで乗るにはイヴォークやイヴォーク コンバーチブルでも十分だが、人や荷物をたくさんのせる場面ではもうひとまわり大きなボディーが欲しい。かといって、「レンジローバー スポーツ」となると、サイズも価格も私には少しぜいたくなような気がして、そうなるとヴェラールが“ちょうどいいレンジローバー”ではないかと思えるのだ。...