これでペースが上がるはず
2021年モデルの「ジャガーFペース」には、新たにマイルドハイブリッド付きの2リッターディーゼルターボモデルが設定されている。乗ってみるとこれがなかなか……というよりも、予想を大きく上回る出来栄えに、思わず笑みがこぼれた。
ジャガーの稼ぎ頭
Fペースという名前を初めて目にした時には、なるほどうまい、と感心したものだ。大昔のジャガーは、それこそ「XK」の時代から「Grace, Space & Pace」というキャッチコピーというか、ブランドタグラインのようなフレーズを打ち出していたからだ。優雅で広く、高性能とはまさしくジャガーである。
ジャガー初のSUVとして2016年に発売されたのがFペースである。“ペース”シリーズの最初のモデルであり、現在のジャガーの稼ぎ頭でもある。とはいえ、ジャガーの販売成績は今ひとつ振るわない。昨2020年のジャガー&ランドローバーの国内販売台数はおよそ5400台、そのうちジャガーは1500台足らずと前年比でほぼ半減した(世界販売台数は数年前は60万台を超えたものの昨年は42.5万台、うちジャガーは10万台ちょっと)。コロナ禍で生産・販売が思うようにいかなかったのは言うまでもないが、それでも同門のランドローバーに比べると少々寂しい数字である。乗ればその素晴らしさにハッとさせられるほどの実力を持ち合わせているのに、なぜかあまり注目されていない“惜しいクルマ”は少なくないが、ジャガーのなかでは一番の稼ぎ頭とはいえFペースもその一台といえるだろう。
そのFペースが2021年モデルとして新しくなった。という風に聞いていたが、その中身をあらためて確認してびっくり。前後ライトまわりなどコスメティクスを変えただけのフェイスリフトではなく、デジタル系のアップデートやマイルドハイブリッドシステム搭載など、どう見てもれっきとした、しかも大がかりなマイナーチェンジである。...