後席ではもったいない
ベントレーのフラッグシップサルーン「フライングスパー」にV8モデルが登場。635PSの最高出力を誇るW12に対して、550PSとなるV8の走りとは? 印象的なボディーカラーをまとった導入記念仕様車「ファーストエディション」に試乗し、その仕上がりを確かめた。
ファーストエディションって何?
昨2020年で生産中止となった「ミュルザンヌ」に代わってベントレーのフラッグシップサルーンを名乗るのがフライングスパーである。「コンチネンタル」が付いた復活初代のフライングスパーから数えて3代目の新型は2020年にW12モデルが導入されており、今回追加発売されたのはファーストエディションスペシフィケーションを装備したV8搭載のフライングスパーである。
ベントレーともあろうブランドまでファーストエディションかよ、という気もするが、それが昨今のトレンドである。とはいえ「ファーストエディション。684万4100円。豪華絢爛(けんらん)フル装備。以下同文」だけでは、あまりにも愛想がないし、webCG読者の皆さんに申し訳がない。
縁のない庶民には関係ないだろう、と指摘されればその通りなのだが、何しろその金額はおよそ680万円である。「パサート」を買ってもおつりがくるほどの特別装備の内容を知りたいと思うクルマ好きもいるはずだ。試乗車のスペックシートには細かい説明がないので(こういうの最近多いんです)、ちょっと長くなるが英文カタログを参考にしてざっと並べてみよう。
すなわち専用エンブレムと刺しゅう、デュアルフィニッシュヴェニア(ヴェニアとはウッドトリムのこと。ただしこのクルマはハイグロスカーボンファイバー仕様)、イルミネーション付き電動格納式フライングB、ローテーションディスプレイ、ディープパイルマット、コントラストステッチ、そしてマリナードライビングスペシフィケーション(内容はダイヤモンドキルティングレザー、3Dレザートリム、レザーヘッドライナー、22インチホイールなど)、ツーリングスペシフィケーション(ACCなどのADAS装備やナイトビジョン、ヘッドアップディスプレイ)、ムードライティングスペシフィケーションというものだ。もちろん、各市場によって異なる場合もあるので注文の際にはしっかり確認されたい。...