風景が違って見える
小型で軽量、そしてシンプルというロータス伝統の理念を究めた「エリーゼ」が、四半世紀の歴史の幕を閉じる。最後のスタンダード仕様ともいうべき「スポーツ220 II」に試乗し、エリーゼがこれまで歩んできた孤高のストーリーに思いをはせた。
ロータスの代名詞に成長
2021年内にも生産が始まる超ド級の電動ハイパーカー「エヴァイヤ」の脇に、ベールにくるまれた3台が並んでいる。ロータスがそんなティーザーフォトを公開したのは同年1月のこと。そのビジュアルとともに、今後の計画が発表された。2017年に中国のジーリー(吉利)グループに入ったロータスの“フルモデルチェンジ”だ。
エリーゼ、「エキシージ」、「エヴォーラ」の3モデルは2021年9月で生産終了となる。代わって新世代のスポーツカー「タイプ131」がベールを脱ぐ。
それが「エミーラ」であり、同年7月に正式発表されることはwebCGでも既報のとおりだ。最近の新型ロータスお披露目の流儀に従って、一般公開は7月8日からのグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード。去年のようにコロナ禍で中止にならないことを祈りたい。
3億円という価格もあり、日本ではひとりも手を挙げる人がいなかったエヴァイヤは2000馬力のフルEVだが、エミーラは最後のエンジンロータスになる。エリーゼでは基本、アウトソーシングだったパワーユニットが今度はどうなるのか、答えがわかるのはもうすぐである。
いずれにしても、トヨタ製エンジンベースの現行ロータスはこれで姿を消すことになる。なかでもエリーゼはロータスの代名詞であり、トップセラーでもあった。96年にシリーズIが登場してから四半世紀、最後のエリーゼの1台、スポーツ220 II(682万円)に乗ってみた。...