いまが食べごろ
デビューから6年を経て、またしても改良を受けた「フォルクスワーゲン・ゴルフ トゥーラン」。その魅力はいまだ健在か? ライバルに対するアドバンテージは保たれているのか? 新エンジンが搭載された「TSIハイライン」に試乗し、その実力を確かめた。
商品力を高める細かな改良
コロナ禍の2020年、フォルクスワーゲンの日本における販売台数は3万6576台。ブランド別順位はメルセデス・ベンツに次ぐ2位ではあるものの、対前年比では8割を切るくらいの実績となった。言わずもがなコロナ禍ゆえの事情は大きいが、欧州での新燃費基準認証作業の滞り、それに伴う新型車のローンチスケジュールの混乱など、本国的な事情も絡んでいる。
それでも、昨年はようやく「Tロック」や「Tクロス」など、売れ筋の車系が上陸しており販売店もホッとしたことだろう。そして今年もようやく、フルモデルチェンジを受けた「ゴルフ」が導入される。並行して、「ティグアン」や「パサート」もフェイスリフトを伴うビッグマイナーチェンジが施された。
と、そこに加えてこのトゥーランだ。2016年の日本上陸以来、放置状態に見えて実は折につけ細かく手が加えられてきた。そして実はこの4月にも仕様変更が施されている。
その最大のトピックは、パワー&ドライブトレインのアップデートだ。ガソリンエンジンは気筒休止システムが搭載された最新世代の1.5リッターTSI Evoへと置き換わり、出力はそのままに環境性能を向上させている。またディーゼルの2リッターTDIは、組み合わされるトランスミッションが多段化され、7段DSGとなった。
装備面ではインフォテインメントシステムにeSIMを内蔵してコネクティビティーを高めた「Ready 2 Discover」を採用。さらに高機能な9.2インチ「Discover Pro」もオプションで選択することが可能だ。加えて、下位グレードの安全装備充実が図られているが、今回の試乗車はラグジュアリー系の最上級グレード、TSIハイラインとなる。...