おおきいことはいいことだ
全長5m、全幅2mという巨大なボディーに、圧倒的なパワーを発する4リッターV8ツインターボエンジンを搭載した「アウディRS Q8」。重厚長大という言葉を地でいく巨大で豪速なハイパフォーマンスSUVは、得も言われぬ“勝ち組”感に包まれていた。
フルサイズSUVにスポーティネスを加味
「Q」の記号と一桁数字の組み合わせで車名が示される、アウディのSUVモデル。2005年の初代「Q7」からスタートしたこのQシリーズのなかにあって、現在、最上位のモデルとして位置づけられるのが、日本では2019年秋から販売されている「Q8」である。
2018年に、このモデルの初公開の場として選択されたのは中国・深セン。全長5m、全幅2mにもなる巨大サイズのSUVを披露する場所が、自身が居を構えるヨーロッパではなく、“自動車大国”の名をほしいままにしてきたアメリカでもないこの地とされたのは、このマーケットがアメリカを抜き去って「世界一の規模」となってから久しく、かつそこに暮らすユーザーの多くがまず「立派に見える外観こそを好む」とされることを考えれば、実は当然すぎるほど当然の結果だったといえるかもしれない。
Q8が、いうなれば「Q7をベースにアッパーボディーの造形にクーペ風味を取り入れた、よりスタイリッシュさを追求した新たなフラッグシップ」というキャラクターの持ち主であることは、その姿を一目し、さらにスペックをチェックしてみれば、誰もが納得のいくところであるはず。ホイールベースは同等ながら、Q7には設定される3列シート仕様が用意されないこともあってか、全長はやや短い一方で全幅はより広く、全高は低い。
そんなQ8に、さらに「強靱(きょうじん)な走り」というエッセンスを加えたのが、ここに紹介するRS Q8だ。ちなみに、現時点では「RS Q7」なるモデルが存在しないのも、「Q7よりもQ8のほうをよりスポーティーなイメージで展開したい」という、アウディの思いが反映された結果であるに違いない。...