楊貴妃のしゃっくり
美しいスタイリングで人気を集める「アウディA5スポーツバック」のマイナーチェンジモデルが上陸。本命はやはりシリーズ初登場となるディーゼルエンジン搭載モデルだろう。一般道と高速道路でその仕上がりを試してみた。
アースカラーがよく似合う
首都高速5号線を走りながら、めちゃくちゃスムーズな乗り心地に感心した。このスムーズさを何にたとえるべきか。季節的にはちょっと早いけれど、う〜む、ひやむぎなんてのはどうか。ところてんでは柔らかすぎる。なめらかプリンでもない。全体に硬いことは硬いのだ。コシがある。底の硬いシューズを履いているようなゴツゴツ感が路面によっては顔を出す。サシが入っていない赤身の肉っぽい印象もある。というより、脂身がない。皮下脂肪のほとんどないアスリートという感覚か。
と、思いつくままに比喩を並べてみました。なんのこっちゃさっぱりわからないかもしれない。フェイスリフトを受けたアウディA5スポーツバックのディーゼルの、よりパワーのあるほうのモデル「40 TDIクワトロ」を運転してみて、浮かんできた筆者のイメージである。
この試乗車、まずもってブリティッシュグリーンのようなボディー色がいい。カタログと同じだから、新しいA5のイメージカラーらしい。ドアを開けると、ブラウンのレザーと合皮のインテリアが目に飛び込んでくる。
アウディというと、ミニマリズム。外装色はシルバー、内装はブラック。という印象があるけれど、有機的なアースカラーもよく似合っている。ボディー色は9万円、内装は22万円のオプションである。プラス30万円ちょっとで、森を大切にするドイツ国民にふさわしい色の組み合わせが手に入るのだ。ドイツ国民ならずとも一考に値する選択ではあるまいか。
ご存じのように、インゴルシュタットが送り出す「A4」ベースの美しき4ドアファストバッククーペは、開けると巨大な荷室が現れるテールゲートを備えている。美貌と、自転車がそのまま入るくらいの実用性が同居する、貴重な存在なのだ。現行型は2016年デビューした2代目で、日本には翌年に上陸している。2021年1月13日に発売された最新のA5は、それまでを前期型とすると、後期型ということになる。...