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スズキ・ソリオ ハイブリッドMZ(FF/CVT)【試乗記】


競争が進化を加速する

スズキのコンパクトハイトワゴン「ソリオ」が新型に生まれ変わった。ボディーサイズの拡大も乗り味の変化も、すべてはライバル車の研究のもとに行われた改良だ。最上級グレードの「ハイブリッドMZ」に試乗し、その進化のほどを確かめた。

絶対から相対へ

ソリオを名乗るスズキ車が、現在のようなスライドドア付きとなって3世代目となるが、“ライバルありき”で開発されたのは今回が初めてとなる。

2010年12月に発表された先々代ソリオは、当時の「パレット」のような軽スーパーハイトワゴンの拡幅版(?)とも受け取れる姿で登場した。もっとも、当時のソリオでも、プラットフォームから軽のそれとは別物で、大物部品でパレットと共通なのはドアくらい。軽のようで軽でない絶妙な小ささで、5人乗りで前後ウオークスルーもできるのに絶妙に小さい……という“ありそうでなかった新ジャンル”として誕生した。そんなスズキのアイデア商品は、全盛期には年間4万台を売り上げて、国内では「スイフト」とならぶ白ナンバーコンパクトの大きな柱となった。

独自の地位を築いたソリオは2015年8月にフルモデルチェンジされる。ホイールベースが伸びて、スライドドアはより開口幅の大きい専用設計となったものの、全長はビタ1mmも大きくならず、全幅が「デザインのため」との理由で5mm増えただけだった。

「古都や下町のせまい路地で使いやすい軽サイズがいいんだけど、どうしても5人乗りたい……というお客さまの声を聞いてつくったのが、そもそものソリオ。“これじゃないとダメ”とおっしゃるお客さまも多いので、営業側からもサイズは絶対にキープしてほしいとの要望もありました」と当時の開発担当者が語っていたことを思い出す。この言葉からも分かるように、当時のソリオはまだ唯一無二の絶対的な存在だったわけだ。

しかし、そんな先代ソリオが発売された約1年後の2016年秋に、スズキの宿敵ダイハツが、ついに「トール」を放つ。ソリオにとっては初めての競合車である。しかも、じつはその本命が大トヨタにOEM供給される「ルーミー」と「タンク」とくれば、ただごとではない。...

提供元:webCG

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