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ホンダN-ONE RS(FF/6MT)【試乗記】


気分はスポーツドライバー

ボディーパネルの大半をキャリーオーバーという前代未聞のフルモデルチェンジを果たした「ホンダN-ONE」。となると、中身のブラッシュアップに相当な熱意が込められていると考えるのが自然だろう。新規設定されたターボエンジン×6段MT仕様に試乗した。

いいものは安くない

昨2020年も「ホンダN-BOX」の王座は揺るぎなかった。このご時世ゆえに2019年よりも2割以上減ったが、それでも20万台近くを売り上げて軽自動車では6年連続販売台数トップ、さらに普通車(登録車)を含む年間新車販売台数でも4年連続の王座である(登録車トップの「トヨタ・ヤリス」は15万台強だった)。やはりお客さまは神さまである。要するに分かっていらっしゃるということだ、と推察する。いち早く低価格・低燃費路線を抜け出した「Nシリーズ」の、一般的な軽自動車のレベルを超えたつくりと簡潔だがキュートなスタイルが広く認知されているのだろう。ただし、そのぶん値段も安くはない。ベースグレードは140万円台からあるが、ターボエンジン搭載の上級モデルは200万円を超える。この新型「N-ONE RS」もほぼ200万円、ヤリスならば1.5リッターのハイブリッドモデルが買える値段である。

先日ついに引退を明らかにしたスズキの鈴木 修会長が4代目社長就任直後に発売した初代「アルト」(1979年発売)が、「アルト47万円」のキャッチコピーとともに全国統一の低価格で業界を揺るがしたことを記憶している方も少なくなったに違いない。思えばあれが軽自動車の王者スズキの第一歩だった。もちろん現代の軽自動車とはあらゆる面で比較にならないとはいえ、ほぼ200万円のN-ONE RSという価格を知ると、中古の「ライフ」(「N360」の後継モデル)や「Z」(水中メガネと呼ばれたあれ)で運転を覚えた世代としては、しみじみ時がたったことを実感してしまうのである。...

提供元:webCG

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