フラッグシップサルーンのあるべき姿
レクサスの最上級セダン「LS」が、現行モデルの登場から3年を迎えて大幅な改良を受けた。運転支援システムやドライブフィールにみる進化のポイントを解説するとともに、クローズドコースで確かめたその出来栄えを報告する。
レクサスもついに“ハンズオフ”を導入
5代目、すなわち50系レクサスLSが国内販売を開始したのは2017年の秋のこと。それからほぼ3年を経てビッグマイナーチェンジを受ける。
発売は2020年初冬、すなわち12月が予定されるそれは、「UX」以降のレクサスのデザインフォーマットにのっとったフェイスリフトが施され、ハイビームの遮光範囲を緻密に制御するブレードスキャンAHS内蔵ヘッドライトユニットの採用と、それに合わせたバンパー部の変更、そしてグリルやリアコンビランプの光沢加飾を変更するなどし、一見するに現行型よりも落ち着いたアピアランスを得たようにみえる。
とはいえ新しいLSにとって、このデザイン変更は特筆すべきトピックではないのかもしれない。ほかにも事細かく手が加えられたそのポイントは後述するとして、個人的には今回のマイナーチェンジには、2つの大きなテーマがみてとれた。
ひとつは大幅に進化したADAS「Lexus Teammate(レクサスチームメイト)」が採用されたこと。その機能は大きく分けて「アドバンスドドライブ」と「アドバンスドパーク」があり、前者は高速を含む自動車専用道路でのハンズオフドライブを実現するものだ。周辺状況の認識はカメラやミリ波レーダーに加えてLiDARも配され、情報量が大幅に拡大。ダイナミックマップとの連動で、車線および分岐進路変更、追い越しなども高精度で実行する。さらにAIのディープラーニングを活用し、運転中に遭遇するさまざまな状況を予測・対応するという。この走行制御にはテストドライバーの操作アルゴリズムも活用されており、安全確実のみならず上質さについても気遣われている。...