円熟のスポーツセダン
2020年秋の発売が予告されている、改良型の「レクサスIS」。登場から7年を経てのマイナーチェンジでその走りはどう変わったのか? クローズドコースで3モデルのプロトタイプに試乗し、実力を確かめた。
実質的に“一新”レベル
この新しいISは、レクサス的にはマイナーチェンジという扱いになるらしい。ちなみに30系となる現行ISが登場したのは2013年。メルセデスやBMWもモデルライフは7年が基本。すなわち、フルモデルチェンジにはおあつらえ向きのタイミングでもある。
とあらば、「LS」や「LC」が採用するGA-Lプラットフォームを採用しての完全刷新というのが通常の流れだ。が、新型ISはアーキテクチャーを継承したこともあってだろう、先述の通りマイナーチェンジという話になっている。
ADAS(先進運転支援システム)の進化も目まぐるしく、パワートレインの変革も待ったなしの状況下で、それらを包括した総合的進化のための投資が難しいのか。そう邪推したりもしてみたが、開発をまとめた主査が話す理由は実に単純明快だった。いわく、重量や価格を想定内におさめたかった、と。
確かにGA-Lプラットフォームを採用する「クラウン」はナロートレッドにもかかわらず、2リッターターボの最安グレードで1690kgある。レクサスに望まれる装備や加飾、遮音等を加えながら、現状と同等以下の車重(1630kg)を達成するには難儀しそうだ。加えて、海外市場ではISのユーザー層が若く、スポーティーであることやアフォーダブルであることに対するプライオリティーが高いという背景も、キャリーオーバーを後押ししたのだろう。
とはいえ、新型ISで改良されたポイントは多岐にわたり、かつ大がかりだ。例えるなら「ゴルフ7」が「8」になったくらいのインパクトは十分に感じられる。ずうずうしくフルモデルチェンジと言い切ってもよかったように思うが、そのつつましさもまた日本のブランドらしさということだろうか。...