一度知ったら戻れない
「BMW X3 M40d」と「BMWアルピナXD3」。3リッター直6ディーゼルターボエンジンを搭載する“似た者同士”の高性能SUVに試乗し、それぞれの特徴をリポートする。まずは前編、BMW X3 M40dから。
ありそうでなかった高性能SUV対決
実際には直接の比較対象にはなりにくくても、スペックが似通っていて価格も近いとなれば、あれこれと比べて妄想するのはクルマ好きの悲しき性というか、好奇心旺盛な私たちの習性である。確かに、BMWのX3 M40dとアルピナのXD3は同じ3リッター直6ターボディーゼルを積むX3の高性能版同士だ。身内ながら格好のライバルとなるのだろうが、BMW本体とアルピナとでは生産規模が違いすぎて、さらにアルピナは長年SUVには手を染めていなかったので、これまで真正面から比べることを見落としていたのかもしれない。
以前からディーゼルモデルの日本導入に積極的なBMWながら、その大半は2リッター4気筒を搭載しており、3世代目のX3の日本仕様にも2017年の導入当初は4気筒ディーゼルターボしかなく、6気筒ディーゼルターボ搭載車はラインナップされていなかった。直6エンジンの復権ムードに押されて勝算ありと踏んだBMWがその1年後に導入したのがM40dだが、6気筒ディーゼルにも仕様がいろいろあるのでちょっとややこしい。...