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三菱eKスペース カスタムT セーフティーパッケージ (FF/CVT)【試乗記】


挽回のための進化

「三菱eKスペース」がデザイン変更と装備の強化を中心とした大幅改良を受けた。後発の軽スーパーハイトワゴンは、ライバルの多いこの市場で独自性をアピールすることができるのか? 従来モデルとの違いをもとに考察した。

「変わった感」をアピールする

eKスペースは三菱自動車と日産自動車が折半で出資した新会社NMKV(Nissan Mitsubishi Kei Vehicle)が、2014年2月に送り出した軽スーパーハイトワゴンであるが、時代はその後大きく変化し、三菱は日産の傘下に入った。

NMKVはもちろん、企業としてのシナリオが具体的に見えてこない中でもビジネスを続けなければならない。ekスペースも2015年4月に一部改良を行っているが、こと軽自動車に絞ってみてもニューモデルや新技術は続々と登場。群雄割拠ではないが、限られたマーケットの奪い合いが繰り広げられている。厳しい言い方だが、三菱ブランドの立ち位置は戦国時代に例えても地方の中堅大名程度で、天下を狙うレベルには達していない。

そんな状況にあって行われた今回の大幅改良の中心は、外装の変更である。特に「eKスペース カスタム」については、同社がデザインコンセプトとして掲げている「ダイナミックシールド」に基づいて、フロントグリルを刷新した。それについては成功と言っていいだろう。何しろ変更前のカスタムは「グリルの部分だけ若干ワイルドにしました」的で、標準モデルとの差が少なかった。もちろん好みはあるだろうが、日本の、いや軽自動車のマーケットでこの手のモデルに求められているもの、言い換えれば「売れるための必須条件」はまさにそこで、“若干”では満足してもらえない。

ロアグリルのメッキバーが4本(!)も組み込まれた造形は押し出し感と同時に安定感を表現するのにかなり役立っている。同時に標準モデルのフロントマスクはもっと優しい方向にリデザインされているので、両車の差別化もうまくいっている。それでもやっと他社モデルに追いついたレベルで、まずは及第点というところだろうか……。...

提供元:webCG

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