気分はアメリカンマッスル
アメリカのバイクカルチャーを象徴するダートトラックレース。そのマシンのスタイルをストリートで見事に再現したのが「インディアンFTR 1200」だ。アメリカの老舗が放つこのニューモデルは、ワイルドなルックスにたがわぬマッチョでスポーティーな走りの持ち主だった。
ストリートに飛び出したダートトラッカー
ダートトラックレースはアメリカで昔から人気のモータースポーツだ。競馬場などを利用したダートのオーバルコースで戦うこのレースにおいて、インディアンは1950年代、宿敵ハーレーダビッドソンを相手に数々の勝利を収めてきた。最近ではレース専用マシン「FTR 750」を発表し、無敵に近い強さを誇っている。そんなダートトラックマシン、FTR 750のイメージをもとにつくられたストリートバイクがFTR 1200だ。
FTR 1200は、ダートトラックの荒々しいイメージを実にうまく再現している。フロント:19インチ、リア:18インチのキャストホイールに履かせた専用タイヤは、パターンだけでなくラウンドの形状まで競技用タイヤの雰囲気そのもの。ダートトラックのイメージでバイクを仕上げる時、タイヤとマシンのバランスはとても大事なのだが、FTR 1200はこのあたりをまったく妥協していない。ゼッケンを装着したら、このままレースに出場できるんじゃないかと思うような勇ましいスタイリングだ。
だからといって本当にダートを走るためのマシンなのかといえば、さにあらず。ネイキッドスポーツとしての機能や運動性を上手に盛り込んでいる。エンジンや車体の味付けはスパルタン。シートが高いのはスポーツライディング時の荷重の御しやすさを考えているからだろう。シート自体も硬めで、乗り心地よりも体に伝わってくるインフォメーションを重視している。...